いきいきと働ける会社づくり 講演会

8月8日に川之江文化センターにて『いきいきと働ける会社づくり~定着率100%の秘訣~』と題した講演会を開催しました。講師は広島県より「株式会社エブリイホーミイホールディングス」人事部人材能力開発コーディネーター 三宅めぐみ氏をお招きし、『すまいるエブリイ ケースから学ぶ就労支援の実際』についてご講話いただきました。

まず「株式会社エブリイホーミイホールディングス」の特例子会社である「すまいるエブリイ」の会社説明として、野菜の袋詰め・仕分けや、水産加工とその事務、本部及びグループ会社の清掃を行っている引野事業所、自社農場で農作業や産直野菜の集荷・加工を行っている世羅事業所、館内外の清掃やエブリイの惣菜、ベーカリー部門への出向業務を行っている岡山事業所の紹介がありました。

表題 生き生きと働ける会社づくり

そして経営理念である『売上・利益を上げよう』『頑張る社員が生き生き働く環境をつくろう』『社会的に認められよう』『お客様に喜びや感動を与えよう』という『4つの窓』について説明していただきました。プロとは『4つの窓』を実行できる人であり、全社員が同じ方向に向かって仕事をしているので、そのことを会社全体で共有でき、社長よりもサポートスタッフよりも『4つの窓』が一番偉く、何か問題が起こった時には『4つの窓』に照らし合わせながら解決している、とのことでした。

取り組み事例の一つとして、重度自閉症のSさんを8月に3日間体験のため実習受け入れをし、1月に採用選考のための長期実習を経て、採用となるまでのドキュメンタリーをVTRで見せていただきました。言葉はほとんど話せない、数字の認識も出来なかったSさんを、企業内での取り組みだけにとどまらず支援学校や家庭とも連携しながらサポートし続け、採用通知をサプライズで行った場面では、感動のあまり涙を流す人も数多くいました。

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またステップアップ制度の導入として、グループ内の関連会社へ転籍できるチャレンジ制度があり、スーパーマーケット(エブリイ)や夕食宅配(ヨシケイ)へ、6名がステップアップしたお話もうかがいました。講演内での質疑応答だけでなく、閉会後も受講者の質問に丁寧に答えて下さるなど、三宅先生のバイタリティーや情熱、そしてスタッフへの深い愛情には本当に心打たれる素晴らしい講演会となりました。

まとめとして、今回の講演は「すまいるエブリイ」の障害を理解し受け入れ態勢を整えるのは企業側の重要な役割であり任務である として、そのための関係各所と連携を持って安心・安定した就労につなげられている具体的な手法を知る機会となり、私たち支援者だけでなく、ご参加いただいた企業様にとっても大変貴重な学びの場になったことと思います。

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