平成26年度第2回関係機関連絡会議

2月16日に平成26年度第2回障害者就業・生活支援事業 関係機関連絡会議を開催しました。

今回は愛媛県教育委員会や市内の一般高校の先生にも参加していただき、発達障害のある生徒の就労支援と連携をテーマに行いました。

まず現在教育委員会主導で行われている、愛媛県就労支援ネットワーク事業での取り組みについて、県教育委員会の方や、モデル校となっている川之江高校や新居浜特別支援学校からお話していただきました。また今治特別支援学校からも就労への移行と関係機関との連携についても紹介いただきました。

その後の意見交換では、一般高校における関係機関との連携について現状とこれからの展望などを話し合いました。

今回、初めて一般高校の先生と顔の見えるお付き合いができ、この四国中央市で、幼児期から成人期につながる途切れのない支援の道筋が見え始めた大きな一歩だったと思います。

この連絡会議をきっかけに、一般高校に通う発達障害のある生徒さんにとって有効な支援のネットワークを広げていけたらと思っています。

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第3回ジョブあしすとUMAサロン「ビジネスマナー講座~職場でのHOW TO~」

2月11日に第4回のUMAサロンを開催しました。

今回は講師に石井晴美さんをお迎えして、職場の飲み会でのマナーや、お茶の入れ方や出し方・名刺交換の仕方について実践を交えながら教えて頂きました。

職場での飲み会でのマナーでは、同僚に誘われた時の断り方や無礼講のとらえ方などを、マンガを使って、「あるある」風にわかりやすくお話いただきました。

その後、名刺交換、お茶出しは参加者同士で実体験、ちょっと照れつつも、ワイワイ盛り上がりました。

参加者の皆さんから、正しいお茶の出し方を知らなかったので勉強になったという声や、実際に動いてやってみることができたのでよかったという感想をいただきました。

今年度のサロンは今回で終了となりますが、またマナー講座に参加したいという声も上がったので、来年度以降のサロン企画の参考にしていきたいです。

 

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第3回ジョブあしすとUMAサロン「“働く”ことについて考えてみよう」

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

遅くなりましたが、昨年末に開催したサロンについて報告します。

12月23日に第3回のUMAサロンを開催しました。

今回はコーディネーターに、ADHD当事者であり、著書「めざせ!ポジティブADHD」や新居浜市発達支援センター等の巡回相談員などでご活躍のあーささんをお迎えして「“働く”ことについて考えてみよう」をテーマに、講演、座談会を企画しました。

話題提供者は、市内で現在就労中の当事者の方に仕事に就くまでの経緯や、どんな仕事をしているか、仕事で悩んだときのことなどを発表してもらいました。

初めて人前で自分のことを語る緊張の中、堂々とプレゼンテーションでき、大きな自信につながったと思います。

あーささんからは働いていた時の体験をもとに、工夫していたことや、必要なことについてお話してもらいました。ご自身の体験を踏まえたアドバイスがあり、参加者の皆さんからも参考になったとの声がありました。

その後の座談会では、あーささんや話題提供者への質問で盛り上がりました。就労中の方からは、仕事での悩みについての質問があり、就職を目指している方は、就職に向けたこと現在の悩みや不安なことなど、普段支援者も知らなかった面を垣間見ることもでき、ピアならではの自然な流れが生まれていました。

参加者の皆さんからはそれぞれの立場から意見を出し合うことができよかったとの意見や、今後このような当事者で集まる場がほしいとの意見もあり、続編を企てていきたいです。

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MWSを活用した就労アセスメント研修

10月17日~19日、霧の森にて「MWSを活用した就労アセスメント研修」に参加してきました。

埼玉県にあるNPO法人東松山障害者就労支援センターの若尾勝己さんを講師としてお招きし、就労アセスメントについての講義やMWSを使った演習を行いました。

MWSとは幕張版ワークサンプルというもので、OA作業、事務作業、実務作業に大別された13種類によって構成されています。

作業を通した疑似体験や職業上の課題を把握する評価ツールとしてだけでなく、作業遂行力の向上や作業スキルの補完手段の活用に向けた支援ツールとして使うことができます。

今回13種類の作業の中から、プラグタップ組み立て、ナプキン折り、ピッキングを受講者が教示役と対象者役に分かれて、実際に作業を行いました。

研修を通して作業スキルの面だけでなく、個々の認知、思考など情報処理の仕方や特徴などが影響し、スピードや品質、注意力など人によって異なる結果が見えて「全体像」でのアセスメントの視点の重要性を学ぶことが出来ました。

まずは支援者がアセスメントツール体験をし、十分理解しておかなければ正しい評価やツールの活用ができないことが分かったので、スタッフ同士で試行した上で、支援に活かしていきたいです。

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平成26年度第1回愛媛県就労支援ネットワーク会議

ブログ

新居浜商業高校で行われた就労支援ネットワーク会議に所長と主任ワーカーが出席しました。

県教委主導で今年2校の普通高校がモデル校となり、発達障害のある生徒の就労支援について学内の取り組みや事例などが発表されました。

中学校からの引き継ぎのある生徒もいればそうでない生徒もおられる様子で、高校独自に個別の配慮や支援の必要な生徒を把握し、対人関係やコミュニケーションスキルに着目したワークショップ、自己理解の促進、発達障害に関する教職員研修を行っていたりと、熱心な取り組みや現状を改めて知る機会となりました。

川之江高校もモデル校となり、すでにジョブあしすとUMAや就労移行支援との連携が図れており、今後ますますニーズが増えてくることから、他機関同士の連携を改めて確認し、重層的な支援を行えることが期待できます。

すでに全国的に大学での発達障害のある学生の取り組みを耳にすることが多くなっている中、高校でこのような取り組みを始められたことで、幼児期から引き継がれる支援や配慮、積み重ねてきた学習がようやく一貫して生かされる希望を抱きました。

空洞化していた16歳以降の支援に注目です。

 

 

 

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北海道の就労支援を視察してきました

年度明けてからすっかりブログが滞っておりました。
心機一転就労支援のつれづれをお伝えしたいと思います。

さて、6月26日~28日北海道で就労移行支援研修があり、せっかくなので札幌市の就労支援機関の視察も含めて行って参りました。
札幌市は市単独で運営している就業・生活支援センターがあり、そのひとつの「就業・生活応援プラザ とねっと」さんを訪問しました。
NPO法人が運営しており、特徴的なのが働いている人の定着支援としてたまり場支援や余暇支援を地域活動支援センターで行っているところです。
営業時間が夜18:00~20:00と、終業後集まって、ゲームをしたり、テレビをみたり、お茶をしたり思い思い過ごす場所の提供や定期的に余暇企画や勉強会などを行って、
仕事以外の有意義な時間の過ごし方や生活面の相談などを行っています。普段は10名前後らしいのですが、企画行事は人気で100名近く参加されることもあるようです。
みなさん対人面が苦手だったり、余暇の幅が狭かったりして、働いてお金を稼いでも、有効に活用したり、上手にストレスを発散することができないため、
こうした余暇支援や生活支援は仕事を続けていくための大事なサポートです。
私たちも定期的に「ジョブあしすとUMAサロン」を行っていますが、気の合う仲同士が集まる場の提供も今後考えていきたいと思いました。

次に、就労移行支援事業所を2ヶ所見学しました。
どちらも実績をあげているNPO法人で、札幌という政令指定都市ならではの部分と地方という共有できる点がありました。
「あずあいむ」さんでは就労移行支援事業所と就労継続支援B型事業所の多機能型40名定員で、これまでの就職者は53名です。
年齢の高い人から送り出したということで、今の平均年齢は20代と若く、発達障害の方が多く訓練していました。
特徴的なのが、昼食を自前で調理し提供していることです。就労移行支援を中心に行っている事業所では珍しいと思います。
理由を聞くと、通ってくる人は就労支援以外に福祉サービスを受けていない人が多く、中には一人暮らしをしている人もおり、たいていコンビニ弁当など出来合いのものばかりで、さびしいから、昼食くらいは手作りのあたたかいご飯を食べさせたいとのことです。ここでも働く支援だけでなく、その人の生活全体を見るという視点に基づいた支援が為されているのだなと思いました。
もう1ヶ所は「ぱすとらる」さん。市内ですが、少し郊外に近い地域の商店街のビルの中で就労移行支援事業所のみ運営しています。
商店街での活動の接点が多くあり、空き店舗を活用したカフェを運営し、接客訓練の場となっているようです。
また商店街の企画チラシやティッシュ配りを請け負ったり、カフェの前のバス停の方向けに「バス待ちコーヒー」と銘打ってコーヒーを出前販売したり(冬の北海道ならでは。-15℃にもなる外でのバス待ちの間の暖かなコーヒーは歓迎されるとのこと)、地域の中に溶け込んだ支援があたたかいなと思いました。
どちらも就職したら一旦事業所を卒業するのですが、その後も職場訪問や個別相談にのったり、OB会を開いたり、定着支援がずっと続きます。

就労移行支援は制度上2年間なので、就職がゴールでその後の支援は何の保障もないようですが、実態はそこでさよならというわけにはいかないようです。
働きたい、働き続けたいということは、所得を得ることだけが目的ではなく、自分の人生をいかによりよく生きていくか、幸せになっていくかということにもつながり、
そのための支援はずっと続くのだと改めて感じました。

もちろん滞在中は北海道の味覚を存分に堪能してきました。

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今村紙工 訪問

3月18日、今村紙工で働いている方の様子を見に行ってきました。

画用紙の束をラインに置いていく作業をしていました。

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忙しそうにされていましたが、変わらず元気に働いている様子を

見ることができてよかったです。

 

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先進地視察研修③ すくすく保育園

 

午後からはすくすく保育園を見学に行きました。

すくすく保育園では2名の障害をもった方を雇用されているそうで、

1名の方は調理場で、もう1名は布おむつなどの洗濯や、保育補助で働いていました。

園長さんに障害者雇用を始めたきっかけや、エピソードなどを伺いました。

また4月からA型事業所を開所されるそうで、梨やいちじく、さつまいもを作るそうです。

今回の視察では、徳島県での取り組みを見学させて頂く事ができ、

新しい発見や感動がたくさんつまったものになりました。

ありがとうございました。

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先進地視察研修② はっぴいエコプラザ、地域活動支援センターどんどこどん

 

マルワ環境から移動をして、次はスーパーのキョーエイが行っている

はっぴいエコプラザの活動を見学しました。

はっぴいエコプラザはキョーエイの中で福祉団体が資源ごみをお客さんから回収し、

ごみを持ってきたお客さんは割引券がもらえるというものです。

キョーエイ北島店では地域活動支援センターどんどこどんの皆さんが活動をしていて、

その様子を見学させてもらいました。

皆さん、お客さんが車からゴミを下すのを手伝ったり、寒い中頑張っていました。

その後、地域活動支援センターどんどこどんのうどん屋さんに移動して、

うどんを頂きながら、はっぴいエコプラザの活動のお話などを伺いました。

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先進地視察研修① マルワ環境株式会社

 

3月7日就労支援部会で徳島県へ先進地視察研修へ行ってきました。

 

まず最初はマルワ環境株式会社です。

マルワ環境株式会社は資源リサイクルや廃棄物処理などをしている会社です。

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見学させて頂いた北島工場では8名の障害者の方が働いているそうです。

それぞれの持ち場で機械を使って空き缶の選別をしたり、

ゴミを持ってきたお客さんの対応などをしていました。

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こんな大きな機械で鉄を切る作業をしている方もいました。

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工場内を見せて頂いた後は、移動をして代表取締役の丸山様より、

マルワ環境での障害者雇用についてや、

障害者就業・生活支援センターの佐野さんより、

障害者雇用を支える徳島企業ネットワークについてお話して頂きました。

障害者雇用を支える徳島企業ネットワークでは講演活動や障害者の働こう宣言などの企画を運営し、

障害者雇用の促進のために、障害者雇用を行う企業側のネットワークを作ろうということで作られたそうです。

 障害者雇用への思いを熱く語ってくれました。マルワ環境株式会社様、ありがとうございました。

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